川を渡ってから少し迷い気味になりましたが( ̄◇ ̄;)
ともかくも到着することができました
旧オスカー・シンドラー琺瑯工場Oskar Schindler's Factory
映画『シンドラーのリスト』で広く知られるようになったオスカー・シンドラーが経営していた琺瑯工場の跡地がリニューアルされてクラクフ歴史博物館の一つとなって公開されています
私たちは予めチケットをネットにて予約・プリントアウトしていました
ガイドツアーで何人かずつグループになって見学するタイプだと思っていたのですが、実際にはそのまま個人で入場して見学するものでした
チケット売り場はかなり行列になっていて並ばなければいけないのかと思ったのですが、入口の係員さんに言ってプリントアウトした物を見せたところ、その場でチケットを発行してくれて並ばずにすぐに入ることが出来ました(ヨカッタ)
博物館の展示はナチス占領下のクラクフ 1939~1945(終戦まで)についてです
入ると最初の部屋には壁に飾られた写真と映写機がありました
かつてのクラクフの映像が流されていました
実はここを訪れる前までは主にシンドラーに関する展示だと思ってたので、事前に考えていた思いは大きく裏切られました
これは勝手に間違えていた自分たちが悪いんですけどね・・・
ナチスがクラクフへ侵攻してから終戦までの主にクラクフのその様子や当時のナチスに関する展示なのです
ただ、展示方法に関してはやり過ぎとも思えるほどに凝っています
当時の状況を(感覚的に)リアルに再現しようとしているのかな?と感じました
ゲットーの様子を再現したエリアは暗くて寒々しい感じを覚えました
覗き穴風になった場所もあり、覗くと恐ろしい写真がいくつも続きます
でも実際にあった事なんですよね…
他にも展示は色々ありますが、もうこれは実際に行って自身の目で見るのが一番良いと思いますので割愛
暫く行くとシンドラーの執務室を再現したエリアに出ました
執務机とその上に置かれた写真
シンドラー自身はチェコの出身ではありますが、戦争に乗じて金儲けを企んでクラクフへやってきたわけですね
次第にユダヤへの迫害が酷くなる中で、ユダヤ人たちの身の安全のための雇用と引き換えに資金提供を受け、当該琺瑯工場を買い取り彼らを雇い入れました
ソ連のポーランド侵攻とともに琺瑯製品⇒軍需製品へと転換しながら多くのユダヤ人が収容所へ送られる中、最終的にリストアップした1200人もの従業員とともに工場をチェコへ移転させました
ミュージアムの入口にある個人の写真はシンドラーのリストによって命の助かった人たちの写真だそうです
モチロン彼も良い事だけをした人ではないですけどね( ̄◇ ̄;)
でも、一つの善い行いをするのは、ましてや狂気をはらんだ戦時下でそれをするのはやはり大きな勇気が要ることだと思います
ただ、博物館に関しては元の工場の物がこの展示くらいしか(ほとんど)残ってないのが残念です